vol.024「演歌は、やっぱり、いいですね。」
母方の祖母が横浜生まれの日本人で、祖母に喜んでもらいたくて唄っているうちに、日本の演歌に魅了される。アメリカ音楽ももちろん好きだし、アメリカで生まれ育った若者らしく、高校時代はダンスチームのキャプテンだったという。でも、自分で唄う歌は、演歌である。アメリカなまりの演歌ではない。コブシもハートも、日本人以上の演歌である。日本人がもっと演歌を聴いて、もっともっと演歌を好きになってくれたら嬉しいという。演歌が好きなのである。演歌の良さが「身に沁みて」わかっていて、演歌を心から「リスペクト」している。演歌歌手を目指して日本に来て7年目。念願のデビューを果たし、日本中に衝撃を与えてから3年。新しい演歌の名曲が、また生まれそうな期待を持たせてくれる歌手である。今回は、レギュラーで放送されているニッポン放送の収録前の時間をいただいて、松武秀樹CPRA広報委員長が、「演歌歌手」ジェロのバックボーンと、それから「おばあちゃん」についてうかがった。
(2010年06月16日公開)




―― はじめまして。今日は収録前に押しかけまして、お忙しいところ申し訳ございません。そして、ありがとうございます。
―― 2003年に大学を卒業したあと、日本に来て、英会話学校の講師やコンピュータ技術者の仕事についていたと聞いています。その一方、来日してすぐにNHKの「のど自慢」に合格しているんですよね?
―― その後、CDアルバム発表、TVCMなど数々のメディアに出演されていますが、苦労がなかったわけではないと思いますが、とまどうことなどはありませんか?
―― ジェロさんの日本語を聞いていると、歌を聴いているときと同じように、不思議な気持ちになります。なんだか懐かしい感じさえします。