お知らせ

2018.04.04

アジアから研修生を受け入れました

 3月6日から3月9日の4日間、アジア地域著作権制度普及促進事業(APACEプログラム)集中管理団体研修生の受け入れを行いました。

 本研修は、アジア地域における著作権制度の整備・普及を目的として、文化庁が世界知的所有権機関(WIPO)に毎年継続的に信託基金を拠出し、文化庁がWIPOの協力を得て企画・実施しているもので、今年度は、特に実演家の権利に関する集中管理制度についての研修に重点が置かれ、例年に比べCPRAでの研修日程が長く取られたほか、実演鑑賞の機会も設けられました。研修生は、インド、フィリピン、スリランカから各2名、計6名の政府関係者及び集中管理団体の担当者で、CPRAのほかには、日本音楽著作権協会(JASRAC)を訪問しました。

 CPRAでは、実演家の権利及びCPRAの概要、集中管理団体のガバナンス、音楽分野の徴収及び分配業務、委任管理、広報業務、分配業務のデモンストレーション等の講義が行われました。質疑応答の内容は、徴収額の取決めの際の交渉方法及び、分配額の算出方法、委任管理に必要な情報について等、多岐にわたりました。

 研修生からは、
「法令を遵守し、どのように集中管理団体を運営すべきかを学ぶことができた。委任管理や分配において、大事なのはデータベースの整備であり、さまざまな情報を正しく入力し、正しくロイヤリティを分配することの重要性が分かった」
「研修用の分配業務のデモンストレーションを見せてもらえたことが、大変勉強になった」
「日本の集中管理団体の成功例を見て、どのように今後自国でアプローチをすべきかを学ぶことができた」
 等の声があり、有意義な研修となりました。


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