CPRA FUND REPORT

米国オースチンのSXSW2009で、今年もJAPAN NITEを開催

アメリカ最大の音楽コンベンション、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)Music Festivalが今年も3月18日から22日までテキサス州オースチンで開催された。SXSWは、毎年3月にアメリカ合衆国テキサス州オースチンで開催され、今年で23回を数える。「地方から、全米中にマーケティングを試みるには」と、オースチン在住の若い3人のマネージャーが、同じ問題を持つ全米各地のアーティストやマネージャー仲間達に呼び掛けたのがはじまり。現在では、MIDEM(ミディム=仏カンヌ)、POPKOMM(ポップコム=独ベルリン)とともに世界3大国際音楽見本市のひとつとなっている。

CPRAなどの助成のもと運営されているショーケース・イベントのJAPAN NITE(ジャパン・ナイト)も3/20、21の2日間開催され、「FLiP」「Dirty Old Men」「Honey Sac」「SPARTA LOCALS」「Grapevine」「detroit7」「Stereo Pony」「SpecialThanks」「The Emeralds」「SA」「Asakusa Jinta」「Quaff」の12バンドが参加した。

JAPAN NITEは、企画ショーケース・イベントとして96年から始まり、日本の音楽を世界に紹介するイベントとして最長の歴史を持っている。各国のフラッグシップ・ショーケース以上の代表的ナイトに成長、毎年多くの業界関係者で賑わい、これをきっかけにこれまで何組ものアーティストが海外契約を交わしている。

日本からは、「JAPAN NITE」出演者のほかにも、Cubismo Grafico Five、Maki Rinka、Natccu、Anchorsong、Geeks、Flower Travellin' Band、GAGAKIRISE、BO-PEEP、Sonpub、Futomomo Satisfaction、ok city okなどのアーティストがライブ・イベントに一般参加。また、SXSW ASIA事務局が運営しているJAPANブースも出展した。

さらにSXSW終了後、「JAPAN NITE US TOUR 2009」と題し、3/22 NEWYORK、3/23 CAMBRIGE、3/24 CHICAGO、3/26 DENVER、3/27 SEATTLE、3/28 SAN FRANCISCO、3/29 LOS ANGELESなどで全米ライブツアーが行われた。(写真フライヤーPDF参照)

■ SXSW現地レポート


米国テキサス州オースティンで開催しているSXSW2009(サウス・バイ・サウス・ウエスト)をsxsw-asia麻田さんのご協力をいただき、CPRA広報委員長として訪れてきた。

SXSWとは「南南西に向かえ」という意味らしい…どうもN.Y(ニューヨーク)から見てオースティンが南南西の方向にあるのでこの名称がついたらしい。

開催期間は3月13日〜3月22日で、Interactive(双方向性): March 13-17、Film(映画):March 13-21、Music(音楽): March 18-22とのカテゴリーに分かれており、今回、私たちは20日、21日に開催された「JAPAN NITE」(http://www.sxsw-asia.com/)を中心に取材を行った。

ヨーロッパの音楽イベントにはMIDEM(ミデム)やPOPCOM(ポップコム)などがあり、レコード会社、音楽出版社の商談が主な目的であるが、このSXSWはもちろん商談目的もあるが、真の目的は世界各国から集まったアーティストやバンド(1,500組)の発表の場が提供されていることにあり、ノラ・ジョーンズがSXSWの出身アーティストあることは有名である。

3/18にはクインシー・ジョーンズ氏の基調講演、ニール・ヤング氏の講演など米国音楽業界をリードする多くの著名人が結集しSXSWがアメリカ音楽産業の将来を見据えた重要な音楽イベントであるかを肌で体験できた。

期間中は数々のトレードショー(楽器もあり)やショーケース(販売・通信)などでの商談がコンベンションセンターで開かれていた。

そして街全体がこのイベントに賛同し施設を開放しライブハウスやパブなどは夜中までさまざまなジャンルのサウンドが流れ、多くのオーディエンスで溢れているのは日本人として羨ましいかぎりであった。

米国の音楽シーンはやはりコンサート・ライブが中心でライブ会場でのCDやグッズ販売で成立している。その背景には米国はすでに大手CDショップが倒産しCD購入はネット通販、楽曲単位のインターネットでのダウンロード購入が主流で、改めて驚きと、いずれ日本もこうなるのか?という気持ちがよぎったのも事実である。

また日本のアニメ音楽はやはりここ米国でも不動の地位を得ており、CD/DVDの売り上げは年々増加傾向にあることも聞かされた。

さて本題の今回で14回目「JAPAN NITE」(http://www.sxsw-asia.com/JapanNite2009/index.html)の報告である。

○会場:Elysium (705 RED RIVER AUSTIN TEXAS 78705)

○日時:3月20日、3月21日 20:00〜02:00

昨年、好評だったことから、今年は2日間で12組のバンドが出演した。(上記URL参照)

初日から盛況のうちに始まり、かつて僕もYMOのツアーで経験したように、言葉の壁は、音楽(サウンド)という共通言語で克服されるという事実は、ここでも健在だった。

全体的にオーディエンスは日本独特のロック・ドメスティックサウンドを求めて来ているように思われる。そこにはEU、USにはない何か東洋のWAVEを感じた何かがあるのだろう。今回は女性のバンドが非常に多いのが特徴で、特にドラマーのエネルギッシュなプレーが光っていた。女性の実演家への台頭は大歓迎である。

カルチャー・ファーストを支援するCPRAとして、日本でもこのようなフェスティバル・カンファレンスが開催されることを切に願うところである。
(松武秀樹)

2009.04.03
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